ルーブル特集

今日はルーブル特集なんですが、あのですね、言い訳しますね。
ルーブルに来る前にイタリアの主要都市の美術館もけっこう見てきたんです。中世〜ルネサンス期の美術品を特に見てきたんです。ちょっとそこで、そのあたりの時代の芸術は……なんか飽きちゃったっていうね。てへっ♪
特に中世の芸術品って、だいたいキリスト教関係なのですが、見ててゲンナリしてきてしまいました。一応、西洋史専攻なので見慣れたはずなのだけれど、いざ本物見ると、マリアは可愛くないしキリストは血だらけだし……。


そんなわけで、写真もヨーロッパ旅行では新鮮だった「古代オリエント」コーナーばっかり撮っちゃった。てへっ♪
さぁ、みょうに偏ったルーブル特集、始まるよ!!



なにあれ?なんかとてつもなくデカイ建物がある……。あれが…ルーブル……!?

ピラミッドが見えてきました!

水が張ってあったりしてキレイな中庭。ピラミッドから中に入ります。

ルーブル建物編

ヨーロッパの美術館は展示物もすごいけれど、建物自体もすばらしいと思います。というわけで、ルーブルの建物の写真をまずは載せますね。



ピラミッドを上から降りてくると広いスペースに。ここからリシュリュー翼、シュリー翼、ドゥノン翼の各展示スペースに行けます。

中庭も彫像でいっぱい。



エスカレーターもいちいちカッコイイ。

元王宮ですから、当然細部まで細やか。ピラミッド部分の新しい部分と伝統的な部分が上手くかみ合っています。

窓がこんなに美しいとは知らなかった…。




逆ピラミッド。

ルーブル展示物編


エジプト、アメンホテプ4世(イクナートン)だ!
もう写実的すぎるwwツタンカーメンのお父さん。宗教改革を図って有名な人です。

棺がたくさん。ここに一人でいるのは怖すぎます。


死者の書きたーーーーー!!!!「Le livre des morts」
これ本物っすよ!!うおぉぉぉぉおおおお

エジプトの猫さん。かわいいニャー!





メソポタミア文明のレベルの高さにはいつも驚かされます。うちの大学は数少ないメソポタミアの先生がいらっしゃるので、この柱も授業で見せられました。とんでもなくでっかいです。

ハンムラビ法典!!!!!本物っすよーーーーー!!ものほん!!!
触れるところにあるんですよ。もうね、今写真見ても感動で涙がでてきたわ…。



パルミラ文字かわいい!!



ギリシャの壺。

たしかギリシャの天使像コレクション。

サモトラケのニケ。うわぁ本物だ!

ミロのヴィーナス。うわぁ本物だ!


はぁはぁ、オリエントやっぱりいいですね。小学生のころからオリエント好きだったので、いろいろ見れて本当に良かったです。
しかも何がいいかって、人がいない!すいてる!!
ハンムラビ法典の周りに誰もいないんですよ。信じられない。日本でハンムラビ法典展示されたら、1時間待って2分しか見れないですよ、多分。オリエントは最高ですね。

一応、中世編


こういう剣とかはフィレンツェで見なかったので、新鮮でした。

でました。中世ってこんな感じですよね。なんか、苦手なんですよ。萎えてくるというか…。
これ、今見ると、上でバンザイしながら飛んでるのはキリストじゃなくて、6つの羽が生えてる天使ですね。単純化されたケルビムだと思います。ケルビムって本当はもっと複雑なんですよ。時代を経るごとに単純化されていきます。右下の家の中には人は2人と下に1人。上はマリアとイエスかな。彼らの着ている服の色で、だいたいわかるそうです(ボクは詳しくは知りませんが)あと、左の方には岩山が描かれていますが、これも意味ありそうですね。岩=ペテロだし、不屈とかそんな意味かな…。もっと勉強すればよかった。

そのほかいろいろ編


カノーヴァ作「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」

これはタイトルをメモしてなくてわかりませんが、このヴェールの感じがすごいですよね。



アングル「トルコ風呂」アングルらしい女性美。

マルグリット・ジェラール「悪い知らせ」(多分、こんな訳)
この絵、花粉症の薬が使われますね。嘘です。
気付け薬だと思うんですが、昔の人ってしょっちゅう気を失いますよね。ボクはそこが不思議でしょうがないのです。刺激の閾値が現代よりも低かったのでしょうか……。

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン「モーレ・レイモン夫人」(モレ・レイモンかも)
wikipadia

18世紀最高の女性画家らしいです。勉強になります。女性が女性を描くという行為自体に興味を抱きます。




モナリザです。いいですか、これが現実です。混んでます。テレビで見たほうがいいですね。

このあたりは混んでませんでした。ドラクロワ「民衆を率いる自由の女神

これもドラクロワ「キオス島の虐殺」
グロに「これってキオス島の虐殺じゃなくて絵画の虐殺だろjk もうキモイっす」とか言われたり、アングルもキレちゃったりしててけっこうおもしろい。でもオルセーではドラクロワとアングルがけっこう近くに展示されたりしてて、そこがまたフランス人のお茶目なところで。
ただし、ドラクロワはこれ以外に十字軍がイスラムを苦しめてる絵も描いてるんですよ。だからけっして彼はヨーロッパ側の視点だけで描いてるわけではないのです。そういうところが、ドラクロワさんいいですね。


まとめ

ルーブルはとにかく広いです。超高速で歩いて、4時間くらいかかります。もちろんじっくり見る時間なしで。
オルセーにしろルーブルにしろ、フランス語の発音規則を知っていた方がいいと思いました。発音規則は1時間もあればだいたいマスターできると思います。
たとえばドラクロワってDelacroixなんですよね。「デラクロイックス」じゃないですか。アングルもInglesなんです。「イングレス」ですよね…。ボクも辞書使ってもフランス語できないんですが、音としてわかるとだいぶわかるので、発音規則を覚えておくといいかもしれませんね。なんちゃって。


オリエントのところでテンションあがってすみませんでした。それでは次がラストになります。
次回はパリ界隈もろもろ、でいきたいと思っています。