小路啓之『来世であいましょう』

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来世であいましょう 1 (バーズコミックス)

きたきた！きましたよ！小路啓之最新作が発売されましたね。
今回も小路ワールド全開な感じでいいですねーってことでレビューをば。

レビュー

といっても僕のレビューは目くそ鼻くそつまらないことで有名なので手短に。
白良浜かぴあは「来世の姿を見ることができる」特殊能力の持ち主で、夢にまで見た王子様メルシャン様を追い求めるが、なんとメルシャン様は来世体だった。メルシャン様に会うには彼の現世体である近松ナウが死ななければならない。そこで白良浜はナウに、自分を好きになってもらい、その後、死ぬほどこっぴどく失恋させようと画策する。彼女の手で殺めると後々大変なので、ナウ君に自殺してもらわないとねって話。
ところが思うようにはいかず、白良浜は他人の恋愛を観察したり、芝居をうったり…。

これだけ見ると酷い作品な感じですが、いい感じに小路クッションが働いてすらすら読めます。
前作『かげふみさん』もそうでしたが１巻は下ネタ天国で、何も考えずに読んじゃいます、おもしろい。

ちなみに僕のお気に入りは牧野マキです。男の娘だと！？いいぞ、もっとやれｗ

牧野マキはかげふみさんでいうところのガジュマルのように、物語の進行役になっているので今後の活躍が期待できそうです。

一読者として意見させてもらえるなら

表紙がちょっとダメなんじゃないかな。小路さんらしくない。これは「けいおん！」のユルさであって小路ワールドとはまた別だと思う。『かげふみさん』の表紙（特に裏表紙）は最高だったんだけどなー。
あと、これは完全に、生理的にダメなんですが一番最後の煽り文句。これはない方がいいんじゃないかな…。

（前文省略）
やっぱり一筋縄ではいかない
ナウの恋（？）と
小路ワールドの行く末はバーズでCHEKI!

「（？）」はいいとしても、最後の「CHEKI!」ってどういうことなの…。

公式はこちら
http://www.gentosha-comics.net/birz/raisede/index.html
掲載されてる順番といい、主人公の名前が間違ってるといい、なんだか裏側が透けて見えそうですがコミックの最後に２巻は来年春発売と書いてあったのでいいとしましょう…。

また、どうしようもない『かげふみさん』試論はこちらｗ
http://d.hatena.ne.jp/ali-grigie/20090623