8月7日の日記

僕は定期券を買って、田舎から大学に通っているのですが、7日で定期券が切れてしまいました。だから長い長い夏休みは実質、東京に行くことができません(往復で2500円ですから!)
東京は僕にとってはろくでもない街としか思えないのですが、そうはいってもやはり東京の魅力を感じないわけにはいきません。あふれるモノと情報に圧倒されつつ世間という波間に漂っているような、あの感覚とは10月までさよならです。地元は緑あふれる住みやすい街ですけれど、大きな本屋さんもなく、ただひたすら魂をすり減らしながらお金を稼ぐ日々を送らなくてはならず、休みであるのにうれしくないような気がします。

小旅行

というわけで、東京最後の7日に行っておきたい所巡りを敢行したわけです。といっても、僕の場合こういう小旅行で行く所というのは決まりきっているのですけれど。(今回は中2病風の小タイトル付きで)

資本の美徳と悪徳と…六本木

六本木みてぇなとこさオラァみてぇいな田舎もんぬぁとてもとてもだぁ。
お金がある人はいいなぁ。なんて思いながら六本木をポトポト歩きます。お目当ては国立新美術館。この美術館は年に2,3回くらい来ます。六本木は美術館が多いので楽しいです。特にここは建物自体がワンダフルなのでわくわくします。ちょうどルネ・ラリック展をやっていたのでよかったです。ルネ・ラリックアール・ヌーヴォーとかアール・デコあたりの人でガラスや金細工で優れた作品を残した人です。秋田に住んでいたころにアール・デコ展を観たことがあって、ラリックのガラスも少しだけ展示されていたのを思い出しました。
一番びっくりしたのはイスパノスイザ!!鍋島氏のものだったそうですが、デカイ!車なんてサッパリですが、それでもこれが高級なものだってことはわかりました。
1階で展示会だったのですが、途中の休憩所で10分くらいイスにすわって休みました。その時、ずっと空を見ていたのです。僕は夏の空の中に、秋の訪れを探すのが好きです。はやく秋にならないかなぁ。
上野の美術館はいつ行っても人が多くて、たまに中学生の団体さんが来て、そうなるともう終わりなんですが、六本木はそれに比べるといいですね。あんまり混んでないし、来ている人がハイ・クラスが多いので人間観察にももってこいです。おばさま方が勝手に解説してくださるんですよ。「ここは、支えがないのによく立っているわね」とか(笑)とにかく、定期的にこうした価値あるもの、もっと言えば揺るぎない価値を有しているものを見ること。これが僕が生きるにあたって自分に課している義務です。漠然とした上への志向。

永遠の白昼夢…新宿

新宿なんて〜怖いわ〜主に人が♪
新宿は怖いです。慣れないものよね人混みに。ですから新宿はもっぱら紀伊国屋のために行くようなものです。大きい本屋さんが近くにあればいいのですが……本屋にいるだけで幸せです。
で、お盆に帰省するのですが、ネット環境がない所なので暇つぶしのためにマンガを購入したのでした。

シミュラークルと性欲の街…秋葉原

秋葉原は慣れました(笑)ここでもマンガを買いました。いや、そんなに買ってないけどね…。


こうして夕方に帰路についたのでした。なんだこりゃ。なんかマンガ買いにいっただけじゃねえか!
いや、でも六本木散歩おもしろかったし。乃木神社とか。『ダンス・ダンス・ダンス』の主人公とユキが会話したところです。たぶん。お昼のモス・バーガーもおいしかったしね。


そんなわけで、しばらく東京とはさよならです。さようなら、ろくでもない街よ。